北野映画おすすめ3選
本日は現代日本映画の巨匠、北野武監督の作品の中から、おすすめを3つ紹介しようと思う。
正直、全部おすすめできるのだが。
あえて3つに絞ってみる。
①アウトレイジ(2010年)
北野武映画の中で、最もポップ感のある暴力が展開されているのではないか、という映画。
ストレスの溜めと解放がこの上なくたまらない。
つくづく、暴力の取り扱いがウマイ監督なのだと思い知らされる。
しかもやけに耳に残るあのビート音。エンディング後の爽快感がハンパない。
②あの夏、いちばん静かな海(1991年)
ヤクザなし、バイオレンスなし、バカヤローも1シーンのみという、北野映画にしては珍しい映画。
毎年味わう、夏の虚無的な清涼感が大好きなのだが、この映画はそれを遺憾無く演出する。
重要なのは、やっぱり音だということです。そして、青色であることもね。
視聴者全員がその理由を知ることになります。
③その男、凶暴につき(1989)
北野武初監督作品。
とにかくヘンな感じのする映画。
その正体はやはり、暴力の取り扱い方にあると私は思っている。
HANA-BIあたりまで、この感じは続くことになるのだが、この映画はその最初期の試みを観ることのできる貴重な映画にも思える。
私自身、レザボア・ドッグスを先にみてしまったので、ちょっとしたネタバレを既に食らっていたわけなのだが、それでも楽しめた。
いかがだっただろう。
北野通から、「ソナチネやHANA-BIを入れないとはどういう了見なんだコノヤロー」という怒声が聞こえてきそうなので、早急に筆をおくことにする。